Q: 高齢者向け賃貸住宅などに、住み替えを検討しています。
現在は分譲マンションに住んでいます。マンションを他人に貸して家賃収入を得て、住替え先の家賃補填を考えています。人気があるマンションなので、それなりの金額で借り手が付くと思っています。賃貸しても特に問題はないでしょうか?

ご回答:現在のお住まいを賃貸することは一種の不動産投資と考えてください。不動産投資は、借り手がいて初めて成り立つものです。また、貸し出す前には、内装・設備更新など、借り手が不自由なく生活できるようにしなければなりません。それなりの費用と手間がかかります。業者にすべて委託することも可能ですが、思ったより手元に現金が残らないのが現実です。住替え対策ではしっかり専門家に相談することをお勧めします。


Q: 80歳を超えて一人暮らしが不安です。高齢者施設などへ住替えたいので入居一時金を借りたいと思います。
テレビで宣伝している高齢者向けの「リバースモーゲージ」の利用を検討したいと思います。現在1人で自分のマンションに住んでいます。預貯金は50万ほどあります。年金は毎月9万ほどです。40年を超えている古いマンションですが、駅から近く便利なので、評価は高いのでは…いくら借りられるでしょうか?

ご回答:リバースモーゲージを利用するにはいくつかの条件を満たす必要があります。主なものは4つです。
1 年齢制限
2 安定収入
3 首都圏の戸建て(マンション可の場合もあり)
4 推定相続人への同意
この案件では、1と3の条件を満たさない可能性があり、リバースモーゲージでの借入はできないかもしれません。リバースモーゲージの利用には上記以外にもさまざまな条件があります。利用を検討する場合は専門家に相談することをおすすめします。


Q: 90歳を超えたひとり暮らしの叔母が入院しました。
退院後は自宅での生活が困難と病院から話しがあり、介護施設への入所を検討しています。叔母とはしばらくぶりで、預金や自宅のことなど詳細にはわかりません。年金は毎月10万であることは確認しています。自宅は自己所有のマンションがあり、定期預金もあるようですが明確な金額は不明です。叔母には頼れる親族が私しかいなく、この先何をしてよいか不安です。今後どのようなことをすれば良いか教えてください。

ご回答:ご本人からあなたへ公正証書による契約書を作成します。何をお願し必要なお金はどうするのかなど、事前に話し合い決めておきましょう。具体的には
1 代わってしてもらいたいこと
2 認知症になった時のこと
3 必要な費用を支出する権限
4 亡くなった後の手続
公正証書作成にあたり、事前に財産確認などを行います。契約締結まで、私たち専門家がサポートします。ご本人(叔母様)の判断能力が低くなってしまっている場合には、法定後見制度の利用を考えましょう。

失敗しないためのプラスα知識

◆お亡くなりになり遺産分割前でも預貯金の払戻しができます。
【遺産分割前に預貯金の払戻しを認める制度】
家庭裁判所の判断を経ないで預貯金の払戻しができる制度知っていましたか?
→ただし、ひとつの金融機関から払戻しが受けられるのは150万円までです!

▪参考例:単独で払い戻しができる額
相続開始時の預金額×1/3×払戻しを行う相続人の法定相続分
例:相続人が長男次男の2名・1口座900万円あった場合
次男が単独で払戻しできる額=900万円×1/3×1/2=150万円

払戻しをする際には必要な書類の提出があり準備が必要です!

★相続人全員の戸籍謄本又は全部事項証明書が必要であったりします。窓口ではさまざまな書類の提出です。スムーズに進めるためには専門家に相談依頼することが近道かもしれません。


Q: 一人暮らしの要介護1の男性利用者さんからのご相談です。
以前は、妻と長男と暮らしていましたが、子供はすでに独立し、妻は5年前に亡くなりました。現在は、3LDKの広い部屋に一人で暮らしています。エレベーターが無いマンションの4階です。一人になり外出機会が減り、すっかり体力も落ちました。なにより気持ちが落ち込み、階段を使っての外出が困難となり、この先の住まいをどうしたらよいか悩んでいます。なんとかしたいが… なにから手を付けていったらいいでしょうか?

ご回答:有料老人ホーム入所にはまだ早いが、現在のままでは介護度も上がってしまう利用者さんには外出しやすい住まい(在宅)に移ることをお勧めしています。近隣とのコミュニティがない場合は、住み替えをお勧めします。
☆住替え先のポイント!
現在自立しているのであれば、高齢者を受け入れてくれる賃貸アパートやマンションへ!お金に余裕があるなら高齢者対応分譲マンションも検討することを選択肢として良いと思います。有料老人ホームと考える前に在宅生活を維持できる住環境を探すことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。


Q: 一人暮らしの要介護2の男性利用者さんからのご相談です。
妻が他界してから外出の機会が減り、コミュニティもなく体力が落ちてきました。一軒家の2階建ての自宅に住んでいますが、2階にはあまりいけず生活の場は1階のリビングが中心です。このままの生活で良いのか広い自宅から引越しするか悩んでいます。今の年金でどのようなところに住むことができて、どのような生活をしていけばよいでしょうか。

ご回答:親族が疎遠であることなどを踏まえ、いつまで今の住まいで自立して生活できるか具体的に考えておきましょう。社会的孤立を予防することにも重点を置き、判断能力があるうちに決めておきましょう。そのうえで今の年金額で生活していける住まいや生活サービスは、どのようなものがあるか、見極めておくことが重要となります。


Q: 現在、妹が要支援2で、一人で住んでいます。娘が結婚し、旦那様が亡くなり広い部屋に一人で生活しています。
娘は、近くにおらず仕事も忙しいため、年に一回顔を見せに来る程度です。まだ、現在要支援2ですが、今後介護度が上がった場合や、外出の不自由さを感じております。このままこの住環境空間で生活を続けていって良いか?外出もおっくうになり閉じこもりがちです。今後、どこで どのような生活をしていけばよいでしょうか。

ご回答:日常生活する部屋と使わない部屋を整理して分けて生活することもシンプル生活の1つです。自分の好きな地域などに住替えて余暇を楽しむ生活もあります。今の自宅でシンプルに生活ができるように断捨離をし空間の合理化をしてみることも有効です。ご自分の心身状況・経済状況家族の状況・住宅の状況から判断することが重要となります。


Q: 先日、高齢者施設の入所の件で、親族に連絡したところ身元保証人にはなりたくないと相談がありました。
施設側は身元保証人がいないと入所は難しいとのことでした。親族で話し合い候補者を早めに決めておいてください。親族がいない場合は保証会社でも結構です」と言っておりましたそもそも「身元保証サービス」は何をどこまで保証してくれるのでしょうか?

ご回答:「身元保証サービス」とは…入院や介護施設への入所に際して、お金等の心配がある方のために、支払を一時的に立て替えたり、緊急時の連絡先になったりしてくれるサービスです。その際に支払いを一時的に立て替えたり、緊急時の連絡先になってくれる人を身元保証人と言います。※医療機関やサ高住、有料老人ホーム、特養等によって呼び名が微妙に異なります。

失敗しないためのプラスα知識

身元保証サービスを利用するにあたり確認しておきたいこと!

Pointチェック
1 何に困っているか要望を整理(入院入所・資産口座管理・死後事務委任・その他)しましょう!
2 支払い能力を見極める。
―1利用のたびにお金がかかるサービス、月ごとの手数料がかかるサービスの場合使う可能性がある期間(例えば平均余命)を想定して総額を計算してみる
-2自分の資産状況と照らし合わせて、支払えるかどうかを検討する。
3サービス内容の確認
-1自分がしてほしいこと、期待することを明確にして事業者に伝える。
-2事業者ができないことは何か確認し、納得した上で書面に残す。
-3契約書(案)の内容は変えることができる場合もあるので、積極的に希望を出す。

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